次期環境を見る

ネタ抜きで３月以降の環境を予測しましょう。
環境の読める人間ではありませんが、今ある情報から自分なりの答えを出してみたいと思います。

◎【閃光弾圧ガジェ】
◎【虚空】（もしくは弾圧虚空）

まずは環境メタデッキであるこの２つを。除外と特殊召喚封じの２点で多くのデッキの対策を施し、非常に多くのデッキに対して優位に戦闘を進められる。特に今後猛威を振るう事が安易に予測できる《高等儀式術》を打ち消せる《王宮の弾圧》の存在はかなり重要だろう。
【虚空】はスタンダードとして活躍できるだろうが、ガジェには分が悪い。非常に上手く立ち回らないとガジェを倒せない。
この２つのデッキは環境メタデッキである。それが災いして「環境の外からやってくるデッキ」に対して非常に脆い。

◎【アロマ・ハーピィ】

「環境の外からやってくるデッキ」の筆頭だろう。《ハーピィの狩場》《ゴッドバードアタック》に由来する除去能力は【ガジェット】よりも強力で、攻撃的。モンスター個々のカードパワーもATK２4００が見込める《ハーピィ・クイーン》にATK2200＋ステルスが見込める《ハンター・アウル》等かなり高い。《ヒステリック・パーティー》からの特殊召喚は１キルの域に達し、《烈風の結界像》を場に出せば特殊召喚封じを張る事もできる。魔法除去を軸にした【ガジェット】ではまず勝ち目が無いだろう。【虚空】も基本攻撃力が足りない上、《魔封じの芳香》で頼みの綱の速攻魔法を完全に潰されてしまう。魔法カードの枚数が少ないため、【ホルス】や【サイレント】にも耐性がある点は評価できる。また罠カードを多用しているが《王宮のお触れ》にも強い。

◎【パーミッション】
　→【弾圧インヴィシルパーミッション】

《ハリケーン》制限、《魔導戦士ブレイカー》《聖なる魔術師》禁止によりデッキによっては大幅に破壊の機会が減った永続魔法・永続罠だが、特にロックパーツが受ける恩恵は大きいだろう。加えて、拘束力の大きい《異次元の境界線》に至っては、例え破壊されても《転生の予言》を利用する事で簡単に効果発動条件を克服する事ができるようになった。《王宮のお触れ》がメインに積まれる環境になるかどうかで左右されるが、パーミッションは環境に食い込める力があると考えてもおかしくは無い。
そして【弾圧インヴィシルパーミッション】に至っては《異次元の境界線》を場に残しながらに相手に攻撃を加える事が可能で、尚且つ《天魔神インヴィシル》が場を離れたらロック再会という外道っぷり。デッキが掘り下がった後も《転生の予言》を使いまわす事でデッキ切れの心配が無い上、《神の宣告》などを使いまわせる利点がある。残りLP２５で勝利するというのもこのデッキでは珍しい話じゃない。
パーミッションから《冥王竜ヴァンダルギオン》等を抜き《王宮の弾圧》を搭載する事で《サイバー・ドラゴン》《高等儀式術》等の幅広いカードに対抗できるようになる点にも注目したい。

◎【３Ｖ】

《死のデッキ破壊ウイルス》《魔のデッキ破壊ウイルス》《闇のデッキ破壊ウイルス》の三種を搭載したデッキ。これらを連続で発動されると間違いなく死ねるので《王宮のお触れ》３積みは必須だろう。そう言った危険性がある以上、「地雷デッキ」として念頭に置く必要があるだろう。
具体的に３Ｖを達成するデッキだが、《ワイトキング》《サクリファイス》を掛け合わせたデッキが最も無理なく３Ｖを積み込める。その他では、《ダークゾーン》を利用した《疫病狼》主軸のアンデッドなども考えられる。

◎【光と闇の竜】
最上級なので常に事故が敵となるが、やはり強力な効果なので活躍は期待できる。元々敵はそういなかった。《黄泉ガエル》を適当に対策すればサクサク勝てそうだ。

◎【ロックバーン】

これからの環境では、ロックが強いのもあるが、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の存在が重要になりそう。《光と闇の竜》《ホルスの黒炎竜Lv8》《D-HERO　Bloo-D》《天魔神インヴィシル》等を確実に除去できる点は重要性が高い。ただし、対【宝玉獣】として《魔法効果の矢》が相手のサイドに加わり、【パーミッション】対策として《王宮のお触れ》が３積みされるため、かなりやりづらい環境になるとも言える。《神の宣告》は必須になるだろうか。

○【ホルス】

《ならず者傭兵部隊》が制限解除されたが３積みするようなスロットを空けるのは難しく、逆に《Ｎ・グランモール》制限で有利に働いていると言える。ここで《ならず者傭兵部隊》が制限解除されなかった場合には【ホルス】がかなり優勢なデッキとなり【宝玉獣】の立場がなくなっていたのでこのバランスが打倒なところなのだろうか。
上記２種の除去カードが天敵だが、それ以外のカードが天敵とはなりづらいので地雷デッキとしていい具合に大会を盛り上げてくれるだろう。

○【天魔神】

どこまで無理なく無駄なく天魔神をデッキに採用できるかが鍵。《天魔神ノーレラス》は完全リセットのため自身の勝利には繋げづらい。《天魔神エンライズ》をスタンダード調のデッキに組み込んで《突然変異》と絡ませるのが一番安定し、かつ一番天魔神を有効に使っているようにみえる。かつての開闢変異サイバーツインを再現するのが最良の策だと考えますが、他の人がさらに有効な利用法を考えるかも。
《天魔神ノーレラス》はデッキトップ操作と絡めた１キルやハメを作らない限りは、デミスリセット変異サイバーツイン＋ノーレラスの計８０００ダメージ１キルに使うのが最も効率的だと考えます。

○【帝コントロール】

《風帝ライザー》の登場は非常に大きかったと言える。《大嵐》《ライトニング・ボルテックス》などで相手フィールドを掃除した後ライザー→ライザー→ザボルグなどと繋いでいくとそれだけで相手LPは底を付く。《氷帝メビウス》《雷帝ザボルグ》以外の上級の選びが難しかったが、この９枚は堅いだろう。ただし、《風帝ライザー》のドロー阻害の強さから、流行の次第では《畳返し》をサイドに詰まれる事も予想できる。事故が最大の敵なのは言うまでも無いので、やはり敬遠されがちになるのかもしれない。

○【アサイカリバー】

《D.D.アサイラント》が準制限になり、【サイカリエアー】等の高パワーのデッキが組めなくなったからと言ってこれに移行するのは軽率と言える。【３V】相手では超劣勢だし、根本的に【ガジェット】には勝てない。【ハーピィ】には完全にパワー負けする。これを組むなら機械の叛乱を３つ買ってガジェットデッキを組むべきだと思う。

△【宝玉獣】

一般的にはサイドに《魔法効果の矢》が採用され、《ネフティスの鳳凰神》に絡め手を使われると終了となり、モンスターカードを破壊される事が前提のため【ホルス】に対して圧倒的に弱い。「ちょっと強いファンデッキ」の域を抜けるのは至難の業だろうと思う。加えて《虹の古代都市－レインボー・ルイン》に依存しきっているため【アロマ・ハーピィ】や【墓守】にフィールド魔法を”セットされる”と途端に戦線が崩れるし、フィールド魔法を発動する前に突然相手に《フィールドバリア》を張られるともう何も出来なくなる。これではさすがに弱点が多すぎるだろう。

△【チェーン・バーン】

元々マッチで生き残るのは難しかったが、《連鎖爆撃》《冥府の死者ゴーズ》の制限化に加え【パーミッション】の台頭による《王宮のお触れ》の普及に伴いさらに分が悪くなると予想できる。ここまでやりづらくなると使う人もほとんどいなくなるのではないだろうか。

×【エアブレード】
×【ダークゴーズ】

書くまでもないのだが、壊滅。



とりあえず自分の知りうる限りではこれらのデッキが有力。
光と闇の竜なんかは何も考えていませんので何も言えませんが、これを使ったデッキが台頭するんじゃないかなーと思っています。
つまるところ、サイド次第でどうとでもなる環境でしょうか。
構築段階から相性の悪いデッキは限られていて、それ以外のデッキに対しては非常に高い勝率を維持できるデッキが多いので、すくみまくりの環境になりそう。


新制限での大会結果とか本当に気になりますね。
ある一個のデッキが環境を支配するというのは難しいんじゃないでしょうか。